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着物買取相場はいくら?種類別の相場一覧と高額査定のポイント
着物を売りたい!と思っても、どのくらいで売れるのか想像がつかない人もいるのではないでしょうか。実際、買取価格は着物の種類や質、業者によって大きく異なります。
着物の買取には相場があるので、それを元に売るか売らないか判断材料にしていくのがおすすめです。
今回は、主な着物の買取相場を紹介します。
査定の基準や、高額買取のコツ、業者の選び方まで網羅的に解説しているので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
目次
- 着物の種類別買取相場一覧
- 訪問着の買取相場
- 振袖の買取相場
- 留袖の買取相場
- 付け下げの買取相場
- 小紋の買取相場
- 色無地の買取相場
- 反物の買取相場
- 浴衣・羽織・襦袢の買取相場
- ブランド着物・産地別の買取相場
- 大島紬の買取相場
- 結城紬の買取相場
- 友禅の買取相場
- 上布の買取相場
- 久留米絣・琉球紅型などの買取相場
- 帯の買取相場一覧
- 袋帯の買取相場
- 名古屋帯の買取相場
- 丸帯の買取相場
- 半幅帯・角帯の買取相場
- 高額買取される着物の条件と査定ポイント
- 素材は正絹が基本|絹100%は高価買取対象
- サイズは標準〜大きめが有利|身丈160cm以上が理想
- 保存状態が重要|シミ・カビ・汚れは減額対象
- 証紙・落款の有無|ブランド着物の証明に必須
- 作家物・人間国宝の着物は別格
- 着物買取相場より高く売るための5つのコツ
- 証紙・落款は必ず査定時に提示する
- 複数枚まとめて売却すると査定額アップ
- 季節・需要を考えたタイミングで売る
- 簡単な手入れで見た目を整えておく
- 和装小物は着物とセットで売る
- 着物の買取相場が安くなる理由
- 購入価格と買取価格のギャップが大きい
- ポリエステル・ウール素材は買取価格が低い
- サイズが小さいと需要が限られる
- カビ・シミ・変色は大幅な減額要因になる
- おすすめの着物買取業者の選び方
- 着物専門の査定士がいる業者を選ぶ
- 買取実績が豊富な業者は相場を熟知
- 出張料・査定料が無料の業者がおすすめ
- まとめ
着物の種類別買取相場一覧
着物は、種類や状態によって買取価格が大きく変動します。しかし、ある程度の相場は基準知っておきたいですよね。
主な着物の買取相場を以下の表にまとめました。
| 着物 | 買取相場 |
|---|---|
| 訪問着 | 10,000〜200,000円 |
| 振袖 | 10,000〜140,000円 |
| 留袖 | 12,000〜70,000円 |
| 付け下げ | 6,000〜80,000円 |
| 小紋 | 2,000〜100,000円 |
| 色無地 | 3,000〜20,000円 |
| 反物 | 10,000〜30,000円 |
ここでは、主な着物の買取相場を紹介します。
訪問着の買取相場
訪問着の買取相場は10,000〜200,000円です。
一般的に流通している訪問着は高くても30,000円ほどが相場ですが、フルオーダーやブランド物だと金額は跳ねあがります。希少価値が高いものだと高額になりやすい傾向にありますが、シミやよごれがあるものだと査定額は下がるため注意が必要です。
日頃から高温多湿な場所は避け、定期的にクリーニング出す等、手入れを怠らないようにしましょう。
振袖の買取相場
振袖の買取相場は10,000〜140,000円です。
振袖の査定基準は他の着物よりもサイズが重要です。成人式でよく着る機会が多い振袖は、身丈が大きい着物がプラス査定になりやすい傾向にあります。若者の平均身長は年々高くなっているため、サイズが大きい方がより多くの人に需要があるためです。
振袖も訪問着と同様、作家物やブランド物は査定額が上がる傾向があります。状態がいいものであればあるほど高く売れるため、日頃から手入れを怠らないようにしましょう。
留袖の買取相場
留袖の相場は12,000〜70,000円ほどです。留袖は大きく分けて2種類あります。
留袖の種類
・黒留袖
・色留袖
黒留袖はもっとも格式の高い第一礼装です。結婚式に着用するイメージが強いのではないでしょうか。
色留袖は一つ紋であれば訪問着と同格となり、幅広い場面で着用が可能です。そのため、需要が高くなり、色留袖は相場よりも高く買い取ってもらえる場合もあります。
一般的には正式礼装である黒留袖や、五つ紋の色留袖の方が相場が高い点は留意しましょう。
付け下げの買取相場
付け下げの買取相場は6,000〜80,000円です。
付け下げとは訪問着の略式で、柄が少ないのが特徴の着物です。観劇やパーティーなど幅広く着用できるため、使い勝手がいい着物とも言えるでしょう。
基本的には柄の多さが査定額に響くため、訪問着より相場は安くなります。反対を言えば、付け下げでも華やかな柄のあるブランドものは訪問着と変わらない額になる場合もあります。
その場合は必ずメーカーが分かる証紙を付けて査定に出すようにしてくださいね。
小紋の買取相場
小紋の買取相場は2,000〜100,000円です。
小紋は着物の中でもカジュアルな場面で着用されます。振袖や留袖のようなフォーマルな着物に比べると査定額は全体的に低めです。
友禅や江戸小紋など、人気のある小紋はその限りではありません。中には100,000円ほどで取引される場合もあります。ブランドを証明するには購入時についてくる証紙が必要になるのでなくさずに保管しましょう。
色無地の買取相場
色無地の相場は3,000〜20,000円です。
色無地は留袖同様、紋の数によって査定額が異なります。他の着物と比べると査定相場は低くなりますが、場合によっては1万円を超えるものもあります。色無地は帯によってフォーマルからカジュアルまで幅広く対応可能です。そのため需要が高い傾向にあります。
柄がない点と、無地のためよごれが目立ちやすく、マイナス査定になりがちな点には注意が必要です。
反物の買取相場
反物の買取相場は10,000〜30,000円です。
反物とは、着物を仕立てる前の素材です。仕立て終わった着物の方が需要は高くなるものの、人気の高い反物は相場より高額に取引されます。
反物は素材や柄によって大きく査定額が変動します。ここに提示した相場はあくまでも目安となり、ものによって高くなったり、安くなったりする場合もあるため注意が必要です。
同じ素材や柄であっても、保存状態によって査定額は変わるので、高温多湿な場所は避け、適切に手入れを行うように努めましょう。
浴衣・羽織・襦袢の買取相場
その他の和服に関しての買取相場は以下の通りです。
| 種類 | 買取相場 |
|---|---|
| 浴衣 | 500~2,000円 |
| 羽織 | 200~2,000円 |
| 襦袢 | 1,000~5,000円 |
比較的安価に揃えられる浴衣や汗などを吸うため、中古の需要が低い襦袢は着物に比べると査定額相場は低くなります。
羽織においても、元々着物からよごれを守るために着用するものなので、よごれが目立つものは査定額が低くなる傾向にあります。
他の着物と同様、ブランドものは相場よりも高く取引される場合も多いので、証紙はなくさないようにしましょう。
ブランド着物・産地別の買取相場
着物の買取相場は種類や状態によって大きく異なります。
中でもブランドものは買取相場よりも高くなる傾向があります。では、具体的にブランド着物であればどのくらいの買取相場になるのでしょうか。
ブランド着物の買取相場は以下の通りです。
| 種類 | 買取相場 |
|---|---|
| 大島紬 | 30,000〜200,000円以上 |
| 結城紬 | 5,000〜100,000円以上 |
| 友禅 | 20,000〜500,000円 |
| 上布 | 50,000〜100,000円 |
| 久留米絣 | 10,000~100,000円以上 |
| 琉球紅型 | 7,000~100,000円 |
ここでは、ブランド着物と産地別の着物の買取相場を紹介します。
大島紬の買取相場
大島紬の買取相場は30,000〜200,000円以上とされています。
大島紬とは、鹿児島県で手作業で織られる着物で、光沢感のあるしなやかな質感が魅力です。100%絹でできており、柔らかく肌触りがいいのも特徴の1つと言えるでしょう。
鹿児島県奄美大島で作られている本場大島紬や、白土で染めた白大島が特に査定額が高い傾向にあります。大島紬は希少性が高く、伝統工芸品としての価値もあるため、全体的に高額査定になる場合が多いです。
結城紬の買取相場
結城紬の買取相場は5,000〜100,000円以上です。
結城紬とは、茨城県や栃木県で製作されている織物を指します。木綿から手で織り出した紬糸を用いて作られます。亀甲柄が特徴で、柄が細かければ細かいほど希少価値が高いです。
最高級紬とも言われる結城紬は需要が高く、高額で買取される場合が多いです。希少価値が高いものは100.000円を超えます。証紙がついていたり、寸法が大きい結城紬は相場以上で取引される場合も多いので、ぜひ確認してみてくださいね。
友禅の買取相場
友禅の買取相場は20,000〜500,000円です。
友禅とは、染色技法の1つで扇絵師の宮崎友禅斎によって考案されました。友禅は地方によって名称が異なり、日本三大友禅はそれぞれ特徴が異なります。
日本三大友禅
・京友禅
・加賀友禅
・東京友禅
これらの三大友禅はとても人気があり、需要も高いため高く取引されます。特に有名作家のものや1点物は希少価値が高いので、状態によっては相場以上の金額になる場合もあるでしょう。
上布の買取相場
上布の買取相場は、50,000〜100,000円です。
上布とは、細い麻糸を用いて織られた麻布を利用して作られた着物を指します。麻で作られているため通気性がよく、夏季用のおしゃれ着として着用可能です。麻で作られているために、シワになりやすい傾向にあるため、もし買取業者に出すのであれば手入れは欠かさないようにしましょう。
上布はよごれが少ないものであれば50,000円前後で買取可能です。宮古上布等の無形文化遺産に指定されているものは100,000円以上と相場が通常の上布より高くなります。
久留米絣・琉球紅型などの買取相場
久留米絣と琉球紅型の買取相場は以下の通りです。
| 種類 | 買取相場 |
|---|---|
| 久留米絣 | 10,000~100,000円以上 |
| 琉球紅型 | 7,000~100,000円 |
久留米絣は、手作業で作られたものが伝統工芸品と定義されます。機械製法で作られたものは相場よりも低くなり、手作業で作られたものは数万円で取引されます。
琉球紅型は、有名作家の作品であれば100,000円前後で買取可能です。反対に、有名作家の作品ではないものは数千円と相場が下がる点は留意しておきましょう。
いずれも状態が悪いものは査定額が下がるので、保管や手入れは徹底的に行うのをおすすめします。
帯の買取相場一覧
着物だけでなく、帯も買取対象に入る業者は多くあります。着物とセットでも、帯単体でも買取に出せます。では、実際に帯単体だとどのくらいの相場になるのでしょうか。
帯の買取相場は着物と同様種類によって異なります。帯の買取相場は以下の表にまとめました。
| 種類 | 買取相場 |
|---|---|
| 袋帯 | 〜200,000円 |
| 名古屋帯 | 3,000〜120,000円 |
| 丸帯 | 5,000〜50,000円 |
| 半幅帯 | 2,000~10,000円 |
| 角帯 | 1,000~5,000円 |
ここでは、帯の買取相場を紹介します。
袋帯の買取相場
袋帯の買取相場は〜200,000円です。
袋帯とは、丸帯を簡略化した帯で、最上級の格を持ちます。格式高い式典や、お祝い事に参加する際に着用されます。お祝い事であれば幅広い用途で利用できるため、人気が高い帯です。模様も全面にある豪華なものからワンポイント柄まで様々で、幅が広い点も人気の理由です。
袋帯の買取区分は以下の3つに分けられます。
袋帯の買取区分
・メーカー作成のもの
・伝統工芸や有名産地のもの
・有名作家が作成したもの
メーカー作成の物は2,000~170,000円とものによって大きく変わります。伝統工芸や有名作家が作成したものだとさらに上がり、数万~数十万取引可能です。
いずれもそれを証明する証紙が必要になるので、なくさずに保管しましょう。
名古屋帯の買取相場
名古屋帯の買取相場は3,000〜120,000円です。
名古屋帯とは、袋帯の二重太鼓を簡略した帯で一重の太鼓ができるように短くしたものです。素材や柄によってフォーマルからカジュアルな場まで幅広く着用できます。
有名作家の物からメーカー物まで幅広く取引されており、相場も非常にさまざまです。ノーブランドのものであれば、3,000〜5,000円、有名作家のものは数万円の価値があるものもあります。証紙の有無や状態によって買取相場は大きく左右します。ブランド物であっても数千円でしか売れなかったといった事例もあるので、普段からしっかり管理していきましょう。
丸帯の買取相場
丸帯の買取相場は5,000〜50,000円です。
丸帯とは、女性用の帯の中でもっとも格式の高い帯です。主に、以下のような用途で使われます。
丸帯の用途
・花嫁の引き振袖
・白無垢
・七五三の7歳の晴れ着用帯
このように、丸帯はフォーマルなものに着用されます。丸帯は、江戸時代初期に考案され、戦前までは礼装用として多く利用されてきました。現代では丸帯が簡略された袋帯が主流です。そのため、現在では需要がなくなりつつあり、生産数も年々減少しています。
丸帯は元々の金額が高い分、買取金額もブレやすいです。骨董品として取り扱われて相場以上に跳ね上がる場合もあります。価格差の変動が激しい分、有名作家やメーカーものが数十万円で取引される場合もあります。
半幅帯・角帯の買取相場
半幅帯や角帯の買取相場は以下の通りです。
| 種類 | 買取相場 |
|---|---|
| 半幅帯 | 2,000~10,000円 |
| 角帯 | 1,000~5,000円 |
半幅帯とは女性用の帯の中でもっともカジュアルな帯で、普段着やおしゃれ着に着用できます。他の帯と比べて細く、通常の半分ほどなのが特徴です。
元々手軽に購入できるので、買取相場は2,000円前後です。しかし、他の帯と同様に作家ものは10,000円ほどに上がります。そもそも、作家ものと呼べる半幅帯自体が少ないので、2,000円前後と考えるのが無難です。
角帯とは男性用の正式な帯で、女性用と比べると硬く、厚手の素材で作られています。礼服から普段着まで幅広い用途で利用可能です。
角帯はノーブランド物がほとんどで、買取相場は1,000~5,000円です。
高額買取される着物の条件と査定ポイント
着物の高額買取は一定の条件とポイントがあります。例え、同じ着物であっても少し工夫を入れるだけで査定額が上がります。ぜひ確認して試してみてくださいね。
ここでは、高額買取される着物の条件と査定ポイントを解説します。
高額買取される着物の条件と査定ポイント
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・素材
・サイズ
・保存状態
・証紙・落款の有無
・作家物・ブランド物の着物
順に見ていきましょう。
素材は正絹が基本|絹100%は高価買取対象
高額買取される着物の条件には素材が基準になります。
着物買取で1番高額で売れる素材は正絹です。正絹とは、絹100%で作られている生地を指します。ほとんどの高級着物で利用されており、通気性や保温性に優れているのが特徴です。
光沢感があり、非常に人気の素材で需要も高いため、高額に売れやすい傾向にあります。最近はポリエステルや木綿など、洗える素材も人気ですが、不動の人気を誇るのが絹です。正絹は高価買取になりやすいので、検討されている方はぜひ査定に出してみてくださいね。
サイズは標準〜大きめが有利|身丈160cm以上が理想
着物の買取はサイズも基準の1つになります。具体的には標準~大きめのサイズが有利です。
最近は身長が高い女性も多く、身丈が短いとその分着れる人も少なくなります。背が小さい人が長い身丈の着物を着る場合、切ったり、着付けの段階で調整ができるので、長いにこしたことはありません。
着物の買取で理想の身丈は160cm以上と言われています。反対に、小さい身丈の着物だと買取額があまり高くならないので注意が必要です。
保存状態が重要|シミ・カビ・汚れは減額対象
着物の査定を行ううえでまず見られるのが保存状態です。どんなにいい着物でも、保存状態が悪いと減額されるので高額買取にはなりません。
保存状態が悪い着物とは、以下の3点です。
保存状態の悪い点
・シミ
・カビ
・よごれ
着物によごれがあるとクリーニングに出したり、訳アリ品として本来よりも安く売りに出さないといけなくなります。買取業者にとってコストがかかるため、どうしても査定額は下がります。
査定に出す場合はほこりや髪の毛、ペットの毛を取ったり、シミ抜きをしたりすると安心です。また、着物はタンスに入れておくだけでも経年劣化します。買取に出したいと思ったら、早めに査定に出してしまうのがおすすめです。
証紙・落款の有無|ブランド着物の証明に必須
証紙や落款の有無も査定に大きく関わります。
ブランド物や作家物の着物を購入するとそのブランドであることを証明する証紙や、着物そのものに落款がついています。証紙や落款がないとブランド物の証明ができません。例えブランド物であっても、ノーブランドのものとして扱われるため、査定額が大きく下がります。
せっかく高額で購入したものが安い買取額にになってしまうため、証紙はなくさないようにしましょう。
作家物・人間国宝の着物は別格
作家物や人間国宝が作った着物は高額で取引されます。
買値が高額で希少性が高いため、需要が高いです。ただし、証紙や落款がない場合は例え作家物でもノーブランド品として扱われます。
そのため、査定に出す前に証紙や落款の確認は必ず行いましょう。
着物買取相場より高く売るための5つのコツ
せっかく着物を売るのなら、なるべく高く売りたいですよね。相場価格よりも高く売る方法を把握するだけで、査定額は格段に上がります。
ここでは、着物の買取相場価格より高く売るためのコツを5つ紹介します。
高く売るためのコツ
・証紙・落款は必ず査定時に提示する
・複数枚まとめて売却する
・季節・需要を考えたタイミングで売る
・簡単な手入れで見た目を整えておく
・和装小物はセットで売る
順に見ていきましょう。
証紙・落款は必ず査定時に提示する
証紙や落款がある場合は必ず査定時に提示しましょう。証紙や落款がない場合、例えブランド品や名のある作家物だったとしてもノーブランド品として扱われます。査定額が大きく下がるので、なくさずに保管しましょう。
友禅や人間国宝の着物は、着物自体に落款が付けられている場合が多いです。その場合はそのまま査定に出せば問題ありません。証紙に心当たりがない場合は、着物を確認してみてくださいね。
複数枚まとめて売却すると査定額アップ
着物は1枚だけで売るよりも、複数枚まとめて買取に出した方が査定額が上がります。
着物を売りたいとなったら、まずは家に売りたい着物がどのくらいあるかを確認しましょう。1枚ずつタイミング見ながら売るよりも、まとめて売ってしまった方が手間も買取額も上がります。
一定枚数をまとめて買取に出すと、査定額が上がる業者もあります。買取に出したい着物がたくさんある場合は業者選びの基準にするのも1つの方法です。
季節・需要を考えたタイミングで売る
着物は売る時期によっても査定額が変わります。より高額に売りたいのであれば、需要が高まる時期に査定に出しましょう。では、具体的にはどの期間に売るのがいいのでしょうか。着物の種類によって、需要が高まる時期が変わります。
| 着物 | おすすめの時期 |
|---|---|
| 訪問着・付け下げ | ・2~3月(卒業式・入学式前) ・9~10月(七五三前) |
| 振袖・留袖 | 時期問わず |
訪問着や付け下げなど、フォーマルな場面で着る場面が多い着物は、七五三や入学式前の時期に需要が高まります。その期間を狙って査定に出すと買取価格が上がる可能性が高いです。その時々によって流行り廃りがあるので、早めに売るに越したことはありませんが、1つの参考にしてみましょう。
振袖は成人式で着用する場面が多い傾向にあります。近年は前撮りもあるので高く売れやすい時期はありません。思い立ったらすぐに査定に出すのをおすすめします。
簡単な手入れで見た目を整えておく
簡単な手入れをしておくだけでも、相場より高く売れます。
同じ着物であっても、お手入れがされているか否かで査定額は大きく変わります。タンスから出した際に少し汚れやほこりが気になれば、手入れをしてから査定に出すのがおすすめです。
おすすめのお手入れ方法は以下の3点です。
おすすめのお手入れ方法
・陰干し
・アイロンをかける
・付着したシミや汚れを落とす
少し手間をかけるだけで査定額が上がり、手元に残るお金が増えます。そのため、できる限り手入れを行いましょう。
和装小物は着物とセットで売る
和装小物も余らせている場合は、一緒に査定に出しましょう。小物単品だと買い取ってもらえない場合が多く、お金にならない場合が多いためです。
小物も着物と同様、保存状態が査定額に大きく関わります。使用感がなければないほど高額で取引されています。着物と同じで少しのお手入れをするだけで小物も査定額が上がる傾向にあるので、ぜひ一緒に売る際は試してみてくださいね。
着物の買取相場が安くなる理由
着物が高額買取されるコツを紹介しました。そもそも、着物の買取額が安くなるのはどのような原因があるのでしょうか。
着物の買取相場が安くなる理由は以下の4点です。
安くなる理由
・購入価格と買取価格のギャップが大きい
・ポリエステル・ウール素材は買取価格が低い
・サイズが小さい
・カビ・シミ・変色は大幅な減額要因になる
ここでは着物の買取相場が安くなる理由を解説します。
購入価格と買取価格のギャップが大きい
購入価格と買取金額のギャップが、安く感じる理由の1つです。実際、数十万円で買った着物が買取に出したら数百円だったといった話は珍しくありません。購入時よりも買取金額は安くなるのがほとんどです。
新品と中古では値段の付け方が異なります。新品時は反物や仕立てなどの手数料が入り、高額になります。
しかし、中古市場ではその着物が売れるか、需要があるかどうかで査定されるため、流行り等で大きく変動するでしょう。
着物は洋服とは異なり、購入者の身長に合わせて仕立てます。そのため、極端に長かったり短かったりするとリユース市場では買い手が見つからず、ギャップにつながりやすいです。
ポリエステル・ウール素材は買取価格が低い
ポリエステルやウールのような化学繊維はどうしても買取価格が低くなります。絹などと比べて、化学繊維は手頃に買えます。量産もしやすいため、その分査定額は低くなりがちです。
買取業者から見ると買い取っても売れない場合が多く、在庫を抱えてしまいます。そのため、査定額がどうしても低くなる傾向にあります。
サイズが小さいと需要が限られる
サイズが小さい着物は全体的に査定額が低くなりがちです。
近年、平均身長は年々高くなっています。着物のサイズが小さいと仕立て直しが難しく、売れにくくなるでしょう。なので、身丈や着丈が小さい着物はその分着られる人が少なくなります。そのため、買い手が見つからない可能性が高いです。そういったリスクを考慮すると必然的に買取価格が低くなるため、サイズが小さい着物は安くなりやすいです。
カビ・シミ・変色は大幅な減額要因になる
カビやシミ、変色等のよごれは大幅な減額対象になります。どんなに質がいい着物でも、よごれが目立つものは数百円にしかならない場合が多いです。
よごれがついた着物はまず綺麗にしなければ売れません。クリーニングに出したり、手入れを行う必要が出てきます。そのまま販売するにしても、訳あり品として低価で売るのでどうしても買取価格が安くなってしまいます。
特に、カビや変色は大きなマイナス要素になり、買取不可の場合も珍しくありません。そうならないように、日頃の手入れはしっかりと行いましょう。
おすすめの着物買取業者の選び方
着物は非常に多くの業者が買取を行っています。一度調べてみたら、たくさんの業者が出てきて実際にどこがいいのか迷う方もいるのではないでしょうか。
着物の買取を行う上で、どの要素を重視していくかによっておすすめの業者は変わります。では、どんな選び方があるのでしょうか。
おすすめの着物買取業者の選び方は以下の3点です。
おすすめの着物買取業者の選び方
・着物専門の鑑定士がいる業者を選ぶ
・買取実績が豊富な業者
・出張料・査定料が無料の業者
ここでは、おすすめの着物買取業者の選び方を紹介します。
着物専門の査定士がいる業者を選ぶ
専門の査定士がいるかどうかは着物買取業者の選び方の1つです。
着物に詳しい鑑定士がいれば、価値や買取相場を見ながら適切に買い取ってもらえます。本当は価値のある着物が安い買取額を提示される確率が下がります。
鑑定士のいないリサイクルショップでは、査定理由が曖昧な場合が多いです。正確な価値をみてもらえない可能性があるのでできれば避けましょう。対して、査定士のいる買取業者であれば、筋の通った査定理由を提示してくれます。高額で着物を売りたいのであれば鑑定士がいる買取業者を選びましょう。
買取実績が豊富な業者は相場を熟知
買取実績が豊富な業者を選ぶのも1つの方法です。
着物の査定は特別な資格はなく、経験で目を肥やしていく必要があります。買取実績が豊富な場合は今まで買取に出された着物の傾向から査定していくので適切な査定額になりやすいです。査定士の目が超えていると、最新の情報を考慮しているので、価値のある着物は高額査定に鳴りやすい傾向にあります。
買取実績は公式サイトや口コミで確認可能です。査定に出す前に一度確認してみましょう。
出張料・査定料が無料の業者がおすすめ
出張料や査定料が無料の業者を選ぶのもおすすめです。
非常に多くの買取業者がある中で、選び方の基準として出張料をはじめとした手数料がかかるかどうかは重要な判断材料です。物が高額で売れても、手数料を取られてしまうと結果的に手元に残るお金が少なくなる可能性があります。それを避けるのであれば、手数料が完全無料の業者に買取を依頼しましょう。
買取王子では送料をはじめ、査定料や返送手数料などを含めて完全無料で買取に出せます。なるべく多くのお金を残したい人はぜひ候補の1つに入れてみてくださいね。
まとめ
今回は着物の買取相場を紹介しました。
着物の買取は種類やブランド物かどうか、保存状態によって大きく異なります。素材やサイズによっても査定額が変わるので、一度査定に出してみるのがおすすめです。
例え、同じ着物であっても、少しの工夫で査定額は格段に上がります。まとめて査定に出したり、日頃の手入れを行ったりしましょう。