おすすめコラム
インゴットの買取のチェックポイントや注意点をご紹介します！
インゴットや延べ棒と呼ばれる貴金属の塊を買い取って欲しいとお考えの方はいらっしゃるでしょうか。
特にインゴットに関しては投資用なので、正式な場以外での取引が難しいのではないかと思いますよね。
しかし、実際は普通に買取業者に売却をすることも可能なのです。
買取業者に売却ができると聞いても不安があるという方は多いでしょう。
買取時の注意点や税金、メッキとの見分け方について知りたいという方は多いです。
インゴットの取引は初めてという方が多く、困っているという声はよく聞きます。
そこで今回は、インゴットの買取のチェックポイントや注意点を紹介します。
貴金属インゴットとは何か
インゴットと言われても何を指すのかわからない方は多くいらっしゃるかと思います。
そのため、ここでは貴金属インゴットとは何かについて紹介します。
貴金属、その中でも金は昔からその美しさと希少性などから非常に価値の高いものとして受け入れられてきました。
貨幣として使用されていたという記録も存在します。
こうした過去は現在にまで続いており、世界共通で取引されている唯一の国際貨幣と言っても過言ではないでしょう。
国際情勢の悪化や紙幣や株式への信頼が低下した際に、金やプラチナといった高い信頼のある貴金属に投資する方は多いです。
こうした貴金属投資の際に購入する貴金属の塊のことをインゴットと呼びます。
金属を貯蔵しやすい形に固めたものを地金と言います。
そして、それぞれの塊のことを、インゴットや延べ棒、バーなどと呼んでいるのです。
基本的には長方形で板状のものが多いです。
その表面には刻印が示されています。
この刻印にも意味があるので、4つの刻印について紹介しておきます。
・メルターズマーク
こちらの刻印はインゴットを精錬した業者を表す商標です。
どの会社が作っているのかはインゴットの信頼性を左右する重要な指標となります。
インゴットというのは、特に指定された機関で作らなければならないという決まりはありません。
そのため、インゴットを作成するための機械さえ準備できれば、誰でも作れるということです。
そのため、刻印がないインゴットが存在したり、純度の低いインゴットが製造されたりということもあり得るというわけですね。
こうした価値の低いインゴットとの区別をするためにこのメルターズマークがあるのです。
このマークがあることで、インゴットへの信頼が保たれるということです。
金の取引市場においてもこのマークが刻印されていないインゴットが取り扱われることはありません。
そして、このマークがあることで買取時に高く査定してくれることもあるでしょう。
・貴金属の品位
こちらは貴金属の含有量を示す指標です。
特別な理由がない限りは最高純度で製造されます。
金であれば1000分率表示で999.9、プラチナであれば99.95が一般的です。
・重量
製造会社によって重量も異なります。
5グラムから1キログラムまでの幅があります。
・製造ナンバー
製造や取引管理の際に使用する番号です。
買取時のチェックポイントを紹介
ここまではインゴットとは何かについて紹介しました。
では、買取に出す際にはどういった点に気をつければ良いのでしょうか。
ここからは買取時のチェックポイントを紹介します。
ポイント1：刻印の有無
先ほど紹介したように、刻印があるかないかでそのインゴットが信頼できるかどうかが決まります。
刻印のないインゴットに関しては低く評価されてしまったり、買取を受け付けてもらえなかったりすることもあります。
そのため、金を購入する段階で刻印の有無はしっかりと確認しておくことが大切です。
ポイント2：重量と純度
インゴットの中にはどれだけの金が含まれているのでしょうか。
それを判断するのが、重量と純度です。
高値で買取をしてもらうためには、重量と純度の高いものが良いですね。
ポイント3：傷や汚れ、歪みの有無
傷や汚れ、歪みがある場合には、価値が下がるのではないかと不安に感じる方も多くいらっしゃるでしょう。
確かに買取に出す際に見た目が悪いと、高値で買取ができないということはよくあります。
金の場合、買取後には溶かしてから再利用するということが多いです。
そのため、傷や汚れ、歪みに関しては金の価値を左右することはないのでご安心ください。
しかし、アクセサリーに使用されている金を買取してもらう際には注意が必要です。
アクセサリーに使用されているものに関しては、アクセサリーとしての価値が問われます。
金としての価値とアクセサリーとしての価値の合計額が買取額になります。
傷や汚れ、歪みのあるアクセサリーの価値は、低くなってしまいますよね。
そのため、インゴットではなくアクセサリーの場合は、傷や汚れ、歪みに注意する必要があります。
インゴットを買取に出す際の注意点とは
ここからは買取に出す際の注意点を紹介します。
2つの注意点を紹介するので、ぜひ覚えておいてくださいね。
注意点1：高額取引の場合は書類が必要
1回の取引の中で200万円を超える取引をする場合は、本人確認書類を用意する必要があります。
多くの業者で本人確認書類の提出が義務付けられていますが、200万円を超える取引に関しては税務署に対して支払調書を提出することが法律で決められています。
本人確認書類ぐらいすぐに用意できると思っている方は多いでしょう。
しかし、宅配買取の場合は要注意なのです。
宅配買取の場合は、書類を提出するために再度売り直す必要があります。
そして、売り直しをしている間に相場が変動してしまいますよね。
こうしたデメリットがあるので、問題がないか確認しておくことをおすすめします。
注意点2：確定申告
基本的に金やプラチナなどのインゴットを大量に売却する際には確定申告が必要なことが多いです。
不安な方は売却後にどうすべきかを税務署に確認しておくと良いでしょう。
確定申告が必要な場合に、申告漏れがあると脱税で逮捕されることがあります。
そうならないためにも事前に問い合わせることをおすすめします。
インゴットと金メッキの見分け方を紹介
最後にインゴットと金メッキの見分け方について紹介しておきます。
見分け方のポイントは4つです。
・刻印の有無
先ほども紹介したように刻印の有無を確認するのが非常に手っ取り早い方法です。
もちろん製造元によって刻印の内容に違いがあるので、販売元のホームページを確認すると良いでしょう。
メッキが施されているインゴットの中には、「GP」「GF」という刻印があります。
前者は金メッキで、後者は金張りのことを指します。
金張りは金メッキよりも層が厚く剥がれにくいという特徴があります。
・磁石を近づける
金は磁石に反応することがありません。
インゴットは純金なので磁石に引っ張られることはありません。
もし磁石を近づけて反応がある場合は、偽物である可能性がかなり高いでしょう。
・手の温度で温める
手軽な見分け方です。
金は熱伝導率が高いので手の温度だけでも温められます。
なかなか温まらないという場合は、金メッキの可能性を疑った方が良いかもしれません。
・重さを量る
金は他の金属よりも比重が重いです。
大きさに比べて重量が軽いと感じた場合は重さを量るようにしてください。
ただし、金とよく似た比重の金属を使用していることもあるので、詳しい見分けに関しては専門業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
今回は、インゴットの買取のチェックポイントや注意点を紹介しました。
インゴットに記載されている刻印の重要性や高額買取時には書類が必要になることをお分かりいただけたでしょうか。
そのほか押さえておくべきポイントがたくさんあります。
これからインゴットの買取を依頼しようとお考えの方はぜひ本稿を参考にしてくださいね。
